メトホルミンのメリットとリスク
メトホルミンは、2型糖尿病患者が血糖値を管理するために服用する経口薬です。1型糖尿病には通常使用されません。他の薬と併用しながら血糖コントロールを目指す治療レジメンの一部として利用されます。
乳酸アシドーシスのリスク
メトホルミンの重大な副作用の一つに、血中に乳酸が蓄積し致命的な乳酸アシドーシスを引き起こすリスクがあります。主な症状は筋肉痛、腹痛、息切れ、全身の倦怠感、心拍数の低下、めまい、過度の眠気などです。特に高齢者や心不全を抱える患者で発生しやすいとされています。これらの症状が現れた場合は、直ちに救急医療を受けてください。
薬物相互作用によるリスク
メトホルミンは他の薬剤と相互作用し、血糖が上昇(高血糖)または低下(低血糖)する可能性があります。以下の薬剤と併用すると高血糖が起こりやすくなります:経口避妊薬、抗けいれん薬、甲状腺薬、利尿剤、ステロイド、ダイエット薬。一方、スルファ薬、アスピリン、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)、β遮断薬と併用すると低血糖が起こりやすくなります。
メトホルミンの主な効果
不妊治療・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)への効果
糖尿病管理に加えて、メトホルミンはPCOS患者の排卵機能を改善し、妊娠率を高め、流産リスクを低減することが報告されています。
体重管理と脂質改善
体重減少を助け、善玉コレステロール(HDL)を上昇させ、悪玉コレステロール(LDL)を低下させる効果があります。
ヘモグロビンA1cの低下
メトホルミンは血中のヘモグロビンA1c(HbA1c)値を低下させます。HbA1cが高いほど、心血管疾患や網膜障害、神経障害など糖尿病合併症のリスクが高まります。
