2型糖尿病に関する国際的治療ガイドライン

ガイドラインの背景

国際糖尿病連合(IDF)が策定した2型糖尿病のグローバル治療ガイドラインは、医師、看護師、糖尿病教育者、患者が協働し、世界中の糖尿病患者に最適な治療方針を示すことを目的として作成されました。初版は2005年に公開され、5年ごとに最新の臨床実践と科学的エビデンスを反映するために改訂されます。

治療方針

ガイドラインは、血糖HbA1cを6.5%以下に保つことを目標とし、以下のステップで治療を進めます。

  • 生活習慣管理:食事・運動・体重管理を最優先し、単独で目標達成が可能な場合はこれだけで済ませます。
  • 経口血糖降下薬の追加:生活習慣だけで目標が達成できない場合は、メトホルミンまたはスルホニルウレア系薬剤を単独または併用で使用します。
  • チアゾリジン系薬剤の導入:さらに血糖がコントロールできない場合はチアゾリジン系薬剤を加えます(資源の乏しい国では利用が制限されることがあります)。
  • インスリン療法:経口薬だけで目標が達成できない場合、インスリン単独または他の薬剤と併用します。

血糖管理に加えて、患者教育、心理的サポート、自己血糖モニタリングの実施も推奨されています。

糖尿病関連合併症のスクリーニングと管理

心血管疾患、腎疾患、神経障害、足潰瘍、眼症などの合併症リスクを低減するため、以下を定期的に評価します。

  • 血圧管理:高血圧は多くの合併症の根本的要因となるため、定期的に測定し適切にコントロールします。
  • 眼底検査、足のチェック、神経機能検査、腎機能検査、心電図などの定期的スクリーニング。

特定集団における糖尿病

妊娠中の糖尿病(妊娠糖尿病)や子どもの2型糖尿病に対して、以下の指針が示されています。

  • 妊娠糖尿病:妊娠前のカウンセリング、妊娠中の血糖・体重・血圧管理、分娩時の注意、産後フォローアップを体系的に行います。
  • 小児・思春期の2型糖尿病:肥満が主因であるため、家族全体での生活習慣改善を中心に治療し、将来的な合併症予防を目指します。

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