健康な血糖値とは何か

血糖の仕組み

食事をすると、食べ物は腸で分解されてブドウ糖(糖)になります。この糖は血流に乗って全身の臓器へ運ばれます。血中に糖が増えると膵臓からインスリンが分泌され、インスリンは糖を細胞に取り込ませてエネルギーとして利用させます。1型糖尿病ではインスリンが全く作れないため、外部からインスリンを注射する必要があります。2型糖尿病はインスリンの働きが十分でない状態です。

正常な血糖範囲

健康な成人の空腹時血糖は 70〜100 mg/dL が目安です。糖尿病患者は、薬剤や年齢、運動量など様々な要因で幅が広がります。米国糖尿病協会(ADA)は、食事前の血糖を 70〜130 mg/dL、食後 2 時間以内は 180 mg/dL 未満としています。血糖自己測定器で日々の血糖を記録し、上昇や低下のパターンを把握することが推奨されます。

A1C(ヘモグロビンA1c)検査

A1Cは過去 2〜3 か月間の平均血糖を示す指標で、単位は%です。非糖尿病者の基準は 4〜6%、糖尿病患者の目標は 7%以下です。検査は血液検体を用いて医療機関で 3〜6 か月ごとに実施され、受診頻度は担当医が判断します。

前糖尿病の判定

前糖尿病かどうかは、空腹時血糖(FPG)検査または経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)のいずれかで評価します。どちらも前夜からの絶食が必要です。FPG で空腹時血糖が 100〜125 mg/dL の場合は前糖尿病と診断されます。OGTT ではブドウ糖を含む飲料を飲んだ後 2 時間で血糖が 140〜199 mg/dL の範囲にあると前糖尿病と判定されます。

予防と対策

糖尿病予防の基本は、砂糖やデンプンの摂取を抑え、適正体重を維持し、定期的に運動することです。米国糖尿病協会が実施した「糖尿病予防プログラム」では、1 日 30 分の中等度運動と体重の 5〜10%減少で、糖尿病発症リスクが 58%低減したと報告されています。

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