子どもの糖尿病:症状と対策
米国では、子どもの慢性疾患として最も診断される糖尿病の患者数は約12万5千人で、毎年1万5千人以上が新たに診断されています。治療は血糖自己測定と食事管理を生涯にわたって行う必要があり、インスリン注射が必要な子どももいれば、食事だけで管理できる子どももいます。
重要性
糖尿病は命に関わる重大な病気で、体がインスリンを適切に作れず、食べ物(特に糖質やデンプン)をエネルギーに変換できません。早期発見が治療と合併症予防の鍵です。根治はできませんが、食事・運動・インスリン調整(薬剤の有無に関わらず)で血糖値をできるだけ安定させることが管理の要です。
タイプ
① 1型糖尿病は、体内でインスリンが十分に産生されない、または全く産生されない疾患で、免疫系の異常が原因です。主に幼少期や思春期に発症し、遺伝的要因が関与します。白人の子どもに多く見られ、診断後は毎日インスリン注射が必要です。
② 2型糖尿病は、インスリンの作用が十分でない(インスリン抵抗性)状態です。12〜14歳頃に診断されることが多く、女児の方がやや多いです。1994年以降、発症率は年々増加しています。
警告サイン
1型糖尿病の初期症状は風邪やインフルエンザに似て見分けにくいことがありますが、必ず現れる主なサインは以下です。
- 過度の渇き(多飲)
- 頻繁な尿意・多尿
- 原因不明の体重減少
その他、脱水、嘔吐、意識混濁、夜間の失禁、倦怠感、カンジダ症、インフルエンザ様症状、甘いフルーツのような口臭、呼吸困難や昏睡が現れることもあります。
2型糖尿病でも過度の渇きと多尿は共通の警告サインですが、次のような症状が特徴的です。
- 手足のしびれやチクチク感、かゆみ
- 慢性的な疲労感、過食、視力のぼやけ、イライラ感
- 傷の治りが遅い、血圧上昇、首や腋の黒ずんだベロベロした皮膚(色素沈着)
専門家の見解
小児肥満と座りがちな生活習慣が2型糖尿病の増加を招いています。2型糖尿病は年間約3%(5歳未満は5%)のペースで増加しており、診断後15年以内に合併症を発症する子どもが半数以上に上ります。ジュブナイル・ダイアビーティス・ファウンデーションのデータによれば、体重の7〜10%減少と適度な運動プログラムの組み合わせで、発症リスクを大幅に低減できることが示されています。
考慮すべき点
小児糖尿病の管理で最も重要なのは、家族の支援と関与です。食事制限や血糖測定は子どもだけで行うのは困難で、成人のサポートが不可欠です。また、学校の看護師や教師にも状況を共有し、異変に気付けるようにすることが大切です。医師が指示した範囲以外の活動は制限せず、できるだけ普通の生活を送らせることが望まれます。親は子どもの病気を受け入れつつ、過保護にならないようバランスを保ちましょう。適切なコミュニケーションと検査、食事、運動、支援があれば、糖尿病の子どもでも充実した子ども時代を送れます。詳しくは以下のウェブサイトをご参照ください。
