血糖とは何か?その役割と異常の原因を徹底解説
血糖(血清グルコース)とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を指し、体の主要なエネルギー源です。過剰または不足すると、糖尿病をはじめとした健康問題につながります。
インスリンの役割
血液中のグルコース濃度は、膵臓から分泌されるホルモン「インスリン」によって調節されます。インスリンは血中のブドウ糖を細胞へ取り込み、エネルギーに変換させるか、後で使うために貯蔵させます。食事や飲料の摂取により膵臓がインスリンを分泌し、血糖は上昇し、インスリンの働きで徐々に低下します。
正常な血糖値
空腹時血糖(血清グルコース)は70〜110 mg/dL が標準とされています。食後は血糖が180 mg/dL 程度まで上がりますが、2時間以内に元のレベルに戻るのが望ましいです。空腹時血糖が126 mg/dL 以上になると糖尿病と診断されます。
糖尿病のタイプ
糖尿病は大きく2タイプに分かれます。Ⅰ型糖尿病は膵臓がインスリンをほとんど、あるいは全く産生できない状態です。Ⅱ型糖尿病はインスリンは分泌されるものの、体の細胞がインスリンに対して抵抗性を示し、適切に反応しなくなります。Ⅰ型は全糖尿病患者の約10%で、若年期に発症することが多いです。一方、Ⅱ型は年齢とともに罹患率が上がります。
高血糖の主な原因
血糖が高い状態は「高血糖症」と呼ばれ、最も一般的な原因は糖尿病です。その他、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、膵炎、膵臓がんなども高血糖を引き起こします。外傷、心筋梗塞、脳卒中、手術などの強いストレスや、特定の処方薬も血糖上昇の要因です。
低血糖の主な原因
血糖が低い状態は「低血糖症」と呼ばれ、めまい、意識混濁、過度な発汗などの症状が現れます。すぐにブドウ糖を投与して対処する必要があります。原因としては下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、糖尿病患者でインスリン過剰投与と食事不足の組み合わせなどがあります。いくつかの処方薬も低血糖を引き起こすことがあります。
