シナモンで糖尿病予防:研究結果と専門家の見解
研究概要
ベルツビル・ヒューマン・ニュートリション研究センターが行った研究では、シナモン抽出物を大量に摂取した患者の血糖値、トリグリセリド、コレステロールが改善されたことが報告されています。
対象は2型糖尿病患者60名で、プラセボ、1g、3g、6gのシナモン抽出物をそれぞれ投与し、40日間摂取後に20日のウォッシュアウト期間を設けました。その結果、シナモン群は血糖値、トリグリセリド、コレステロールすべてで有意な改善が見られ、プラセボ群に変化はありませんでした。
結論
研究の最終結論は、日常的にシナモンを摂取することで2型糖尿病の予防に寄与し、既に罹患している患者の血糖コントロールを改善できる可能性がある、というものです。
専門家の見解
しかしながら、研究結果に対しては疑問の声も上がっています。メイヨークリニックの内分泌専門医、マリア・コラゾ=クラベル博士は次のように指摘しています。
「2006年の予備的研究でシナモン抽出物が2型糖尿病患者の血糖値を下げる可能性が示唆されましたが、後続の研究では同様の結果は確認されていません。ヘモグロビンA1cやコレステロールへの影響も認められていません。現時点でシナモンが糖尿病治療に実質的な役割を果たすとは考えにくいです。」
同博士は、2型糖尿病の方にはバランスの取れた食事と適度な運動を基本とし、血糖値を定期的にモニタリングすることを推奨しています。
シナモンは安全なスパイスとして料理に取り入れられますが、医療的な代替手段ではありません。
