尿崩症の治療法

治療法

尿崩症は、視床下部で分泌される抗利尿ホルモン(ADH)が不足するか、腎臓が水を十分に再吸収できないことが原因で起こります。脳損傷、手術、腫瘍、リチウム投与などが主な引き金です。

多くの患者は、基本的な水分バランスのルールに従うだけで症状をコントロールできます。具体的には「喉が渇いたら飲む」「膀胱が満杯になったら排尿する」「夜間の飲水は控えて夜間頻尿と睡眠の質低下を防ぐ」ことです。

この保守的な対策で十分な場合が多く、尿崩症自体が直ちに命に関わる疾患ではありません。

薬物療法が必要なケース

夜間に頻繁に目が覚める、睡眠が続かない、または寝たきり・下半身不随・高齢などで脱水リスクが高い患者には、薬物療法が検討されます。

第一選択薬はデスモプレシンです。鼻スプレーまたは経口錠剤で投与され、ADHの働きを代行し腎臓の水再吸収を促進します。ADH欠乏が主因の場合に有効です。

腎臓自体の機能障害が原因の場合は、体内の水分・ナトリウムバランスを調整する薬剤が使用され、ADHに依存せずに尿量を抑えることを目指します。

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