糖尿病性ショックはなぜ起こるのか
糖尿病性ショック(インスリンショック、低血糖)は、血糖値が危険なほど低下した状態です。生命に関わることもあるため、症状と対処法を知っておくことが重要です。
糖尿病性ショックが起こる主な原因
1. 過剰なインスリンや血糖降下薬
インスリンや経口血糖降下薬を過剰に投与すると、血糖値が急激に下がります。特に1型糖尿病の方がインスリンポンプや多回数注射を使用している場合に起こりやすいです。
2. 食事の抜きや遅れ
血糖値を安定させるためには、規則正しい食事が必要です。食事を抜いたり遅らせたりすると、インスリンや薬の作用が強くなり低血糖を招きます。
3. 思いがけない激しい運動
運動は糖尿病管理に有益ですが、事前の計画や薬・食事の調整がないまま激しい運動を行うと、血糖が急降下します。
4. アルコール摂取
大量のアルコールは肝臓の糖放出を抑制し、特に空腹時や一部の薬と併用すると低血糖リスクが高まります。
5. 腎臓・肝臓の機能障害
腎臓や肝臓の機能低下は、血糖調整機能を妨げ、低血糖が起きやすくなります。
6. ホルモン変動
女性の場合、月経、妊娠、更年期などのホルモン変化でインスリン感受性が変わり、低血糖が起こりやすくなります。
7. 他の薬剤との相互作用
抗生物質や非ステロイド性抗炎症薬などが血糖降下薬と相互作用し、予期せぬ低血糖を引き起こすことがあります。
8. 低血糖の自覚症状が薄れる
長期間の高血糖状態が続くと、低血糖の初期症状が感じにくくなり、対処が遅れる危険があります。
予防と対策
血糖値を定期的に測定し、食事・薬・運動のバランスを常に確認することが基本です。医師や管理栄養士と相談し、薬剤の調整や運動計画を立てましょう。また、アルコールは適量に抑え、低血糖の初期症状(めまい、発汗、動悸など)をすぐに認識できるようにしておくことが重要です。低血糖が疑われる場合は、すぐにブドウ糖や砂糖入り飲料で補給し、症状が改善しない場合は速やかに医療機関を受診してください。
