嚥下障害のある人のための栄養フィーダー

嚥下障害(ディスファジア)により十分なカロリー摂取が困難な方は、経口摂取を回避し、直接体内へ栄養を届ける「栄養フィーダー」が必要です。栄養チューブは口や喉を通らずに胃や腸へ直接栄養液を送るため、誤嚥や肺への吸引リスクを低減できます。主なタイプはNGチューブ、Gチューブ、Jチューブの3種類です。

NGチューブ(鼻胃管)

鼻から挿入し、咽頭・食道を通って胃まで伸ばすチューブです。鼻にテープで固定し、位置確認後に使用します。短期的な栄養補給に適していますが、長期間使用すると副鼻腔炎や鼻粘膜の損傷、呼吸器・口腔の合併症が起こりやすくなります。栄養液はシリンジ、エンテラルポンプ、または点滴バッグで注入し、毎回チューブが胃内に正しく位置しているか確認する必要があります。挿入は看護師または医師が行います。

Gチューブ(胃瘻)

腹壁に外科的に設置し、直接胃に通すチューブです。胸郭の左下部に開口部ができ、シリンジ、ポンプ、点滴バッグで栄養液を投与できます。長期的な栄養管理に向いており、交換が比較的容易で快適性も高いのが特徴です。主な合併症は胃液漏出で、皮膚刺激や腐食を引き起こすことがあります。設置は資格を有する医師が行います。

Jチューブ(空腸瘻)

胃のすぐ下、空腸(小腸の上部)に外科的に設置するチューブです。腹部中央下部に開口部ができ、縫合で固定します。胃をバイパスして直接腸へ栄養液を送るため、胃排出障害や膵臓疾患がある場合に使用されます。投与は必ずエンテラルポンプで行い、チューブの閉塞や脱落、ポンプ接続不良が問題となります。設置は外科医が行い、管理は在宅医療看護師や医師が担当します。

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