大腸内視鏡検査で行う生検とは?目的と診断対象を解説

大腸内視鏡検査(コロノスコピー)

大腸内視鏡検査は、医師が大腸と直腸の内部を直接観察できる検査です。炎症、潰瘍、異常な増殖(がんの前段階)などを確認し、排便異常や腹痛、直腸出血、原因不明の体重減少などの症状の原因を特定します。外来で行われ、回復は速やかです。

生検(バイオプシー)とは

内視鏡検査中に、医師が疑わしい組織の小さなサンプルを採取することがあります。これを生検と言い、採取した組織は顕微鏡で観察し、病変の有無を調べます。生検結果は、症状の原因となる疾患の診断に重要です。

がんの診断

生検で採取した組織にがん細胞が認められることがあります。ポリープや腫瘍、炎症を起こした粘膜から取られた組織が対象です。早期に大腸がんを発見すれば、治癒率が大幅に向上します。がん細胞は正常細胞が変異し、制御不能に増殖したものです。生検は腫瘍になる前にがん細胞を検出し、腸の閉塞を防ぐ手助けをします。

ポリープの意義

ポリープは大腸や直腸の粘膜から突出した増殖物で、がんの前駆体になることがあります。内視鏡検査で発見したポリープはその場で切除され、がんの発生リスクを低減します。

膿瘍(アブセス)と感染

組織が感染すると、免疫細胞が集まり膿がたまります。膿瘍は痛みや排便の変化、出血を引き起こすことがあります。生検で採取した感染組織は、原因菌の特定に利用され、抗生物質治療の指針となります。

慢性疾患の評価

生検はクローン病や潰瘍性大腸炎、ヒルシュスプルング病などの慢性炎症性腸疾患の診断にも役立ちます。組織検査により、どの疾患が存在するか、最適な治療法を選択する材料が得られます。

まとめ

大腸内視鏡検査中の生検は、がんやポリープ、感染、慢性炎症性疾患など、さまざまな病態を正確に診断する重要な手段です。早期発見と適切な治療につながります。

消化器の健康 - 関連記事