憩室炎手術後の食事ガイド

憩室は消化管の壁にできる小さな嚢(ポーチ)で、特に大腸に多く見られます。嚢が存在する状態を「憩室症」と呼びますが、食べ物のかすが嚢にたまると感染や炎症を起こし、激しい痛みを伴う「憩室炎」になります。繰り返す炎症や合併症がある場合、医師は患部の大腸を切除する部分結腸切除術(部分コロトミー)を勧めることがあります。手術後は回復期に必要な栄養を確保するため、段階的な食事プランが重要です。

クリアリキッドダイエット(透明液食)

  • 手術直後は数日間食事が禁止されることがあります。許可が出たら、まずは少量の水をゆっくり飲み、吐き気を防ぎます。徐々に水分を増やし、脱水を防ぎましょう。最初は非常に薄い液体しか受け付けません。カロリーがある透明な液体としては、脂肪ゼロのブロスやスープ、ジュース、プレーンゼラチン、スポーツドリンク、フルーツアイス、ポップシクル、濾したレモネード、薄めた紅茶、濾した野菜ブロス、水などが適しています。

低繊維食(ローファイバーダイエット)

  • 手術後1週間ほど経過したら、医師の指示で消化しやすい低繊維食品をクリアリキッドに加えます。具体例は、プレーンクラッカー、白パンやロール、プレーンプリン、ミルクシェイク、脂肪の少ない赤身肉や魚、皮を除いた鶏肉・七面鳥、低脂肪乳、フローズンヨーグルト、ジャガイモ、白米、缶詰の皮をむいた果物や野菜、クリームスープなどです。

高繊維食(ハイファイバーダイエット)

  • 術後約5週間になると、医師は通常の術後維持食への段階的な移行を勧めます。少量で頻回に食べ、よく噛んで飲み込むことで腸の刺激や腫れ、閉塞を防ぎます。手術前と同じ食事に戻りますが、医師は「高繊維・低脂肪・高タンパク」の食事を推奨することが多いです。果物、野菜、全粒穀物をバランスよく摂り、十分な繊維、ビタミン、ミネラルを確保しましょう。例としては、赤身牛肉、鶏肉、魚、オートミール、ブランシリアル、全粒粉パン、サツマイモ、玄米、インゲン、エンドウ豆、リンゴ、バナナなどがあります。

避けるべき食品

  • 食品ラベルを必ず確認し、特に空腹カロリーとなる脂肪の過剰摂取を控えます。部分結腸切除後は、ガスを発生しやすい食品は消化しにくくなるため、避けることが望ましいです。具体的には、豆類、メロン、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、乳製品などが挙げられます。

水分摂取

  • 1日あたり8オンス(約240ml)のグラスを最低8杯、できればフィルター水などの健康的な飲料を飲むように心がけましょう。特に高繊維食を実践している間は、水分が便を柔らかくし、腸内のかさ増しを助け、便秘の予防につながります。

ビタミン・ミネラルサプリメント

  • 結腸手術は栄養素の吸収に影響を与え、特にカルシウム、鉄、ビタミンB群の吸収が低下しやすくなります。その結果、貧血や骨粗鬆症のリスクが高まります。医師と相談し、成人用マルチビタミンに加えて、鉄、ビタミンB複合体、ビタミンD、カルシウムのサプリメントを日常的に摂取することを検討してください。

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