H. pylori感染の治療法とは?
ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)は、胃や小腸に感染し、胃潰瘍や胃がんの原因となる細菌です。多くの場合は症状なく宿主に存在しますが、感染が進むと病変を引き起こすことがあります。
治療の基本
H. pyloriの除菌には、抗生物質と胃酸抑制薬を組み合わせた「三剤併用療法」が一般的です。治療期間は通常2週間です。
主な薬剤
抗生物質
- クラリスロマイシン、アモキシシリン、メトロニダゾールなど、2種類以上の抗生物質を同時に投与します。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)
- オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾールなどのPPIは、胃酸の分泌を抑えることで抗生物質の効果を高め、胃粘膜の治癒を促進します。
ヒスタミンH2受容体拮抗薬
- ラニチジンやファモチジンなどのH2ブロッカーも、胃酸抑制の目的で併用されることがあります。
治療成功率と再治療
厚生労働省のデータによると、初回治療での除菌成功率は約80%で、約20%のケースで効果が不十分です。
効果が不十分な場合は、別の抗生物質組み合わせや治療期間の延長などで再治療が行われます。
