胃のカルシウム沈着(胃石灰化)とは?
胃のカルシウム沈着(胃石灰化)とは
胃石灰化は、胃壁にカルシウムが沈着する状態で、医学的には「胃カルシウム沈着」と呼ばれます。比較的稀な疾患で、局所的な石灰化塊として現れることもあれば、胃全体に拡がる拡散性のものもあります。
主な原因
1. 慢性胃炎:長期間続く胃粘膜の炎症がカルシウム塩の沈着を促します。
2. ヘリコバクター・ピロリ感染:胃潰瘍や胃炎を引き起こすこの菌は、胃石灰化のリスクを高めます。
3. ゾリンジャー・エリソン症候群:ガストリン過剰分泌に伴い、稀に胃石灰化が起こります。
4. 手術後の変化:胃切除や胃バイパス手術など、胃に対する外科的処置が原因になることがあります。
5. 稀な全身性疾患:全身性硬化症、サルコイドーシス、偽性副甲状腺機能低下症などでも見られます。
主な症状
・腹部の痛みや違和感
・吐き気・嘔吐
・嚥下困難(飲み込みにくさ)
・食後の満腹感
・体重減少
診断方法
胃石灰化の診断は、問診・身体診察に加えて画像診断が中心です。上部消化管内視鏡で石灰化病変を直接確認できるほか、CT(コンピュータ断層撮影)でも石灰化の範囲や程度を評価できます。
治療と管理
治療は原因疾患と症状の重症度に応じて決定します。ヘリコバクター・ピロリ感染や胃炎が原因の場合は抗菌薬や胃酸抑制薬で対処します。石灰化が強い症状や合併症を引き起こす場合は、外科的に石灰化部分や影響を受けた胃組織を切除することがあります。
まとめ
胃のカルシウム沈着は稀な疾患ですが、原因は多岐にわたります。正確な診断と基礎疾患の適切な管理が、症状緩和と合併症予防に不可欠です。
