乳児の消化器障害

消化器系の障害は乳児にとって脱水や栄養失調を招き、正常な成長・発達に影響を与える可能性があります。嘔吐や下痢といった短期間の症状は多くの場合軽度ですが、長期にわたる問題は小児消化器専門医の診察が必要です。

疝痛(コリック)

生後3週から4か月までの赤ちゃんに多く見られる消化器障害です。1日3時間以上、3日以上続く大声での泣きが特徴です。原因は不明ですが、乳製品へのアレルギー、腸内ガスへの過敏症、光や音に対する刺激過敏が関与すると考えられています。症状が続く場合は小児科での評価を受けましょう。

胃食道逆流(GER)

下部食道括約筋(LES)が十分に閉じないため、胃内容物が食道へ逆流します。げっぷや嘔吐が頻繁に見られますが、軽度であれば生理的な現象です。呼吸困難、痛み、成長不良、出血などの重症化が疑われる場合は、専門医による診断と治療が必要です。

壊死性腸炎(NEC)

腸壁が壊死し、穿孔や重篤な感染を引き起こす危険な障害です。早産児や低出生体重児、血液が濃く赤血球が多い赤ちゃん、胃腸感染を伴う赤ちゃんのリスクが高いとされています。早期発見と緊急治療が生存率を左右します。

ヒルシュスプルング病

先天的に大腸の神経が欠損し、腸の蠕動運動が低下することで便が排出できなくなる病気です。出生時に腸閉塞の症状が現れ、手術による神経移植や腸管除去が必要になることがあります。

嚥下障害(ディスファジア)

食物や液体を飲み込む際に困難を示す状態で、誤嚥による肺炎や栄養不良を引き起こす恐れがあります。母乳・ミルクの摂取量が減少したり、呼吸音が変化したりしたら、早急に小児科または言語聴覚士の評価を受けましょう。

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