胃潰瘍の治療法とは?原因と最新の対策を徹底解説

胃潰瘍は胃の内側粘膜にできる開いた潰瘍で、胃酸が直接触れると数分から数時間続く焼けるような痛みが生じます。かつては刺激物やストレスが原因と考えられていましたが、現在では大半がヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染によるものと分かっています。

さらに、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)の使用、喫煙、過度の飲酒も胃粘膜を刺激し、潰瘍のリスクを高めます。症状が軽減することもありますが、放置すると内部出血や感染、瘢痕形成による消化管障害など、生命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。

主な治療法

  1. 抗生物質療法

    ヘリコバクター・ピロリが原因の場合、抗生物質が最優先です。2種類の抗生物質と酸分泌抑制薬を組み合わせた「ヘリダック」や「プレブパック」などの併用療法が一般的です。具体的にはアモキシシリン、シプロフロキサシン、メトロニダゾール(フラジル)などが処方されます。

  2. ヒスタミンH2受容体ブロッカー

    酸分泌を抑えることで痛みを和らげ、潰瘍の治癒を促進します。代表的な薬剤はザンタック(ラニチジン)、ペプシド(ファモチジン)、タガメット(シメチジン)、アキシド(シクロジン)です。

  3. 制酸剤(Antacids)

    胃酸を中和し、急な痛みを速やかに緩和します。制酸剤は酸分泌を抑える効果はありませんが、酸ブロッカーと併用して使用できます。代表的な製品はマグネシウム・アルミニウム系の液体や錠剤です。

  4. 粘膜保護剤(Cytoprotective agents)

    胃粘膜を直接保護し、潰瘍部位の修復を助けます。市販薬のピロカルピン(ビスマス製剤)や、処方薬のカルシウムカルボシステイン(カラフェート)・シトテック(シクロスポリン)などがあります。

  5. プロトンポンプ阻害薬(PPI)

    胃酸分泌の最終段階を直接抑制し、強力かつ持続的に酸の産生を減少させます。オメプラゾール(プリロセック)、ランソプラゾール(プレバシッド)、エソメプラゾール(ネキシウム)、ラベプラゾール(アシペックス)などが代表例です。重症の出血性潰瘍では、点滴投与が行われ、カルシウム補給が必要になることもあります。

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