クローン病の腸外症状とは

クローン病は腸に主に炎症が起こる疾患ですが、全身に症状が現れることがあります。自己免疫疾患と同様に免疫系が体自身を攻撃するため、腸以外の部位でもさまざまな症状が出ることを理解しておくことが重要です。

種類

腸外症状は多岐にわたり、以下のような形で現れます。

  • 子どもでは、典型的な腹痛や下痢がなく、成長遅延が最初のサインになることがあります。
  • 眼の炎症(結膜炎・強膜炎・ぶどう膜炎)の3タイプが報告されています。
  • 関節炎は、短期間で限局的に起こるものと、慢性・急性の2タイプがあります。
  • 炎症性腸疾患全般で骨粗鬆症のリスクが高まります。
  • エリテマ・ノドーサム(痛みを伴う赤い結節)が疾患の再燃とともに現れることがあります。

診断のポイント

成長遅延を示す子ども以外では、体重減少や下痢といった典型的な症状がクローン病を疑わせます。診断は容易ではなく、貧血、白血球増加、上部消化管検査、内視鏡検査(大腸鏡)などの複数の検査を組み合わせて行われます(National Digestive Diseases Information Clearing House)。

影響

他の炎症性疾患と同様に、腸外症状は炎症部位に応じて痛みや腫れを引き起こします。一般的に、腸外症状は腸症状ほど広範囲ではありませんが、適切な治療により比較的良好にコントロールできます。

発症時期

診断されるタイミングは大きく2つに分かれます。10代から20代で症状が出て診断されるケースと、50歳以上で初めて診断されるケースです。年齢により主な症状は異なり、若年では成長遅延、成人後期では体重減少が目立ちます。

予防・治療

クローン病の根本的な治療法はまだ確立されていません。症状ごとに対処することが基本で、腸外症状も腸の治療と並行して改善することが多いです。炎症が強い場合はステロイド系薬剤が使用されます。

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