体液性凝固系とは何か?
体液性凝固系の概要
体液性凝固系(内因性経路)は、血液が止血のために血栓を形成する際の主要な2つの経路の一つです。血液が異物表面や損傷組織に接触すると活性化されます。
体液性凝固系の流れ
一連の酵素反応を経て、最終的にプロトロンビンがトロンビンに変換され、トロンビンがフィブリノゲンをフィブリンに変換します。フィブリンは不溶性の繊維となり、血栓を形成します。
主なステップ
- 第XII因子(ハゲマン因子)の活性化:負電荷を帯びた表面(損傷血管やコラーゲン)に接触すると活性化されます。
- 第XI因子(血漿トロンボプラスチン前駆体)の活性化:活性化第XII因子(XIIa)により活性化されます。
- 第IX因子(クリスマス因子)の活性化:第XI因子活性化型(XIa)とカルシウムイオン、血小板因子3(PF3)の存在下で活性化されます。
- 第X因子(スチュアート因子)の活性化:第IX因子活性化型(IXa)とカルシウムイオン、PF3の存在下で活性化されます。
- プロトロンビンからトロンビンへの変換:第X因子活性化型(Xa)とカルシウムイオン、PF3、そして第V因子(プロアセリン)によりプロトロンビンがトロンビンに変換されます。
- フィブリノゲンからフィブリンへの変換:トロンビンが血漿中の可溶性タンパク質フィブリノゲンを不溶性フィブリン繊維に変換し、血小板や赤血球を捕捉して血栓を形成します。
他の凝固系との関係
体液性凝固系は、細胞性凝固系(外因性経路)と連携し、迅速かつ効率的な止血を実現します。両経路は第X因子の活性化で合流し、トロンビンとフィブリンの生成へとつながります。
