便脂肪テスト(便中脂肪定量)とは?関係する要因と検査の流れ
便脂肪テスト(便中脂肪定量)とは
便脂肪テストは、便中に含まれる脂肪の量を測定する検査です。食事性脂肪の吸収・消化状態を評価し、吸収不良、セリアック病、膵炎、クローン病などの診断に利用されます。
検査手順
1. 便の採取
医師から専用容器と採取方法の説明が渡されます。指示通りに便を容器に入れ、正確な検査結果を得るために手順を守りましょう。
2. 検査機関への送付
採取した便は速やかに検査室へ送ります。通常は郵送または直接持参で対応します。
3. ラボでの分析
検体は以下のいずれかの方法で脂肪量が測定されます。
- Van de Kamer法:化学溶媒で便を溶解し、脂肪を他の成分から分離して定量します。
- 酸加水分解法:酸で便を分解し、放出した脂肪を抽出して測定します。
分析結果は検査報告書として医師に送付されます。
検査前の準備
- ミネラルオイル、下剤、制酸剤など、検査結果に影響を与える可能性のある薬剤は中止するよう指示されることがあります。
- 検査前数日間は高脂肪食(1日あたり約100 g以上)を摂取し、便中に測定可能な脂肪が十分にある状態を作ります。
- 月経中の便採取は避けるように指示される場合があります。
結果の解釈
便中脂肪が過剰に検出された場合、以下のような疾患が疑われます。
- 吸収不良:セリアック病、クローン病、膵炎、感染症などが原因となります。
- 膵酵素欠損:膵臓からの酵素分泌が不十分で、脂肪の消化が妨げられます。
- 胆道系疾患:胆嚢や胆管の障害により胆汁分泌が低下し、脂肪の乳化が不十分になります。
- 小腸細菌過growth(SIBO):小腸内の細菌増殖が栄養吸収を阻害します。
最終的な診断は患者さんの病歴や他の検査結果と合わせて医師が判断し、必要に応じて治療方針を提案します。
