反射をチェックする簡単テスト
反射は、環境刺激に対して自動的に起こる身体の反応です。目にものが飛んできたときに瞬きしたり、熱いコンロに触れた瞬間に手を引っ込めるといった行動は、体を守るための重要な仕組みです。適切な反射があることは、脳・脊髄・神経系が健康であるサインとなります。医師は神経学的診察の一環として、さまざまな反射テストを行いますが、いくつかは自宅でも簡単に試すことができます。
深部腱反射(Deep Tendon Reflexes)
深部腱反射は、下部脊髄の機能を評価するテストです。筋肉が伸びたときに自動的に収縮する反射で、足首・膝・腹部・前腕・上腕二頭筋・上腕三頭筋・膝蓋腱などを叩いて確認します。
- 被検者に楽に座ってもらい、反射ハンマーやゴムハンマーで対象部位を軽く叩きます。
- 被検者がテストに意識しすぎると反射が出にくくなるため、歯を食いしばるなどの軽い作業をさせて注意をそらすと効果的です。
- ハンマーの叩く強さも結果に影響するため、無理に強く叩かないよう注意してください。
異常が疑われる場合は必ず医師に相談し、自己診断は避けましょう。
表在反射(Superficial Reflexes)
表在反射は皮膚の刺激に対する筋肉の反応を調べます。代表的なものに腹部反射と足底反射があります。
- 腹部反射:へその周辺の皮膚を軽くこすります。刺激に対して腹筋が収縮すれば正常です。手術後の筋肉機能評価にも用いられます。
- 足底反射(正常な足底反応):かかとから足指先へ向かって足裏を軽く擦ります。足指が屈曲すれば正常です。
病的反射(Pathological Reflex)
最もよく知られる病的反射はバビンスキー反射です。足の側面をかかとから足指へ擦ると、正常な成人では足指が屈曲しますが、バビンスキー反射が出ると親指が伸び、他の指が扇形に開きます。
- 乳児(6か月未満)では正常ですが、幼児以降に出現した場合は脳や脊髄の損傷が疑われます。
- この反射も自己診断に用いず、異常を感じたら速やかに医師の診察を受けてください。
驚愕反射(Startle Reflex)
生後4か月未満の赤ちゃんに見られる反射で、音や落下感に対して頭を後方に投げ、背中を反らせ、手足を伸ばすなどの動きを示します。赤ちゃんが泣いたり、手足を急に動かすこともあります。
- このテストは専門的な指導のもとでのみ行うべきで、家庭での実施は赤ちゃんの怪我につながる恐れがあります。
- 実施例としては、柔らかいマットの上に赤ちゃんを仰向けに寝かせ、腕を体側に曲げたまま頭と肩を数センチ持ち上げ、離すと自然にマットに落下します。健康な赤ちゃんは適切な驚愕反射を示します。
すべての反射テストは診断目的ではなく、あくまで健康状態の目安です。異常を感じたらすぐに医師に相談してください。
