がん治療を支える食事のポイント
がんの手術、放射線療法、化学療法などの治療中は、体はがん細胞と戦い、治療で傷ついた正常細胞の回復に努めます。メイヨークリニックによれば、治療期間中の適切な栄養は体力維持や副作用の軽減、感染予防に役立ち、栄養不良や過度の体重減少は死亡率を高め治療効果を低下させます。したがって、治療中・治療後とも正しい食事選びが重要です。
具体的な食べ物と飲み物
- アメリカがん研究所の推奨は、カロリー、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することです。毎日、果物・野菜・タンパク質・全粒穀物・乳製品を組み合わせた食事を心がけましょう。
- がん患者はタンパク質を多く必要とします。卵、ヨーグルト、カッテージチーズ、赤身肉・鶏肉・魚、豆類、ナッツなどが適しています。下痢や腹痛がある場合は、食物繊維が多い全粒穀物やシリアルの摂取を控えると良いでしょう。
- がん予防や腫瘍の成長抑制に効果が期待できる食品として、アボカド、ブロッコリー、ニンジン、ニンニク、オレンジ、大豆製品、特定の茶葉、トマトなどがあります。これらは抗酸化物質やがん細胞の増殖を抑える成分を含みます。
- 水分補給も重要です。水、果汁、野菜ジュース、ハーブティーなどを積極的に摂りましょう。炭酸飲料は膨満感を招き、満腹感を妨げます。カフェインは睡眠の妨げになるため、過剰摂取は避けてください。
- 塩分・脂肪・アルコール・糖分の多い食品は、がんの進行を助長する可能性があると口腔がん財団は指摘しています。できるだけ控えめにしましょう。
食事に関する課題と対策
- 治療中は食欲低下、吐き気、口内炎、味覚変化、嘔吐などが起こりやすく、十分な栄養摂取が難しくなります。3食の代わりに1日5〜6回の小分け食を試み、空腹感があるときに食べるようにしましょう。
- 柔らかく噛みやすい食品を選び、ソースやスープで味を調えると飲み込みやすくなります。辛いものは刺激が強すぎるため控えめに。
- 好きな食材は毎回同じでなくても構いません。1週間で味の好みが変わることもあるので、柔軟にメニューを変えてみてください。
- 栄養面で不安がある場合は主治医や管理栄養士に相談し、必要に応じて栄養補助食品やサプリメントの使用を検討しましょう。
