多発性筋炎とは何か
概要
多発性筋炎は、骨格筋に炎症が起きる稀な自己免疫疾患です。主に30歳から60歳の成人に発症し、女性やアフリカ系アメリカ人に多く見られます。進行性の筋力低下を伴い、慢性化すると日常生活に支障をきたすことがあります。
症状
症状は徐々に現れ、初期は自覚しにくいことが多いです。主な症状は体幹に近い筋肉の筋力低下で、階段の上り降りや椅子からの立ち上がり、腕を上げて物を取る動作が困難になります。
その他、嚥下や発声の困難、関節や筋肉の疼痛、疲労感、息切れなども報告されています。
原因
原因は明確に解明されていませんが、遺伝的要因や細菌・ウイルス・寄生虫感染が関与していると考えられています。また、免疫系が筋肉を攻撃する自己抗体を産生することが発症に関与している可能性があります。
診断
診断は容易ではありませんが、MRIによる筋肉の炎症の可視化、筋電図や筋生検による組織検査、血液検査での筋酵素上昇や自己抗体の検出など、複数の検査を組み合わせて行います。
治療
治療は免疫抑制剤を中心とした薬物療法が基本です。ステロイド(プレドニゾンなど)が主に使用され、必要に応じて他の免疫抑制剤やステロイド副作用を緩和する薬が併用されます。
筋力維持・改善のために、理学療法や作業療法、言語療法、栄養指導などのリハビリテーションも重要です。
