胆嚢スラッジ(胆汁スラッジ)の治療と対策
胆嚢スラッジ(胆汁スラッジ)は、肝臓から腸へ送られた胆汁が胆嚢内に残った残余粒子が集まってできる粘性の物質です。胆嚢の排出が不十分だとタンパク質が沈殿し、スラッジが形成されます。放置すると結石化しやすく、症状が出たら早めに医師の診察を受けることが重要です。
症状
胆嚢スラッジは必ずしも自覚症状があるわけではありませんが、倦怠感や不快感を感じることがあります。症状が現れる場合は、腹部の痛み、吐き気、嘔吐などが代表的です。これらはスラッジが胆嚢の開口部を塞ぎ、胆汁の流れが妨げられることで起こります。症状は断続的に現れることが多いです。
自宅でできる対処法
自宅療法は症状の緩和や胆嚢のクレンジングに役立つことがありますが、根本的な治療の代わりにはなりません。必ず医師に相談した上で実践してください。
- 毎朝必ず食事を摂り、胆嚢に胆汁が長時間滞留しないようにします。
- 1日3~4回の少量の食事に分けることで、胆嚢が頻繁に少量ずつ働き、タンパク質の沈殿を防ぎます。
- 高カロリー食はスラッジのリスクを高めるため、1日あたり1500kcal程度に抑えることを検討します。
医師による治療
胆嚢スラッジが疑われる場合、まず超音波検査で胆汁の濃度や結石の有無、スラッジの有無を確認します。診断が確定したら、ウルソデオキシコール酸(ウルソジル)などの薬剤が処方され、胆汁中のタンパク質分解を促します。
ウルソジルで効果が不十分、あるいは頻繁に結石ができる場合は、胆嚢摘出術(胆嚢除去手術)を勧められることがあります。胆嚢はなくても生存に支障はなく、手術後は肝臓から直接腸へ胆汁が流れるため、健康に大きな影響はありません。
