赤ちゃんの歯のトラブルと対策
赤ちゃんの歯は生涯の口腔健康に大きく関わります。乳歯は永久歯の位置決めや噛み合わせをサポートする重要な役割を担っていますが、むし歯や不適切な習慣が原因でトラブルが起きやすいです。ここでは、代表的な問題とその予防・対処法をわかりやすく紹介します。
早期むし歯(乳児期むし歯)
母乳やミルク、果汁、砂糖入り飲料が長時間歯に触れると、細菌が酸を産生しむし歯が進行します。放置すると痛みや食事困難、さらには永久歯の位置ずれにつながります。
予防策としては、授乳や哺乳瓶は食事の時間に限定し、就寝時は水だけを与えるか、哺乳瓶自体を使用しないようにしましょう。また、就寝前の長時間の授乳は控え、代わりに抱っこやおくるみで安心感を与えることが大切です。
親指吸い
赤ちゃんが安心感を得るために親指を吸うことは自然ですが、長期間続くと前歯が前方に押し出され、噛み合わせや発音に影響を及ぼすことがあります。幼児期までにやめさせることが望ましいです。
子どもが自分で別の安心方法(お気に入りのおもちゃや抱っこ)を選んだら積極的に褒め、励ますと効果的です。市販の指カバーや苦味剤もありますが、使用前に小児科医や歯科医に相談してください。
舌突き(舌の前突き)
舌が前歯に当たる状態が続くと、前歯が前方に押し出されて不正咬合や発音障害を招くことがあります。早期に言語聴覚士や歯科矯正専門医に相談し、適切な矯正やトレーニングを受けることが重要です。
唇吸い
赤ちゃんや幼児が下唇を前歯の間で吸う習慣も、歯列や歯の強度に悪影響を与えることがあります。対策は親指吸いと同様に、代替の安心方法を提供し、必要に応じて専門医に相談しましょう。
早期の歯の抜け落ち
通常、乳歯は5歳前後で自然に抜けますが、むし歯や外傷、顎のスペース不足が原因で早く抜けることがあります。早期に抜けた場合、永久歯が正しい位置に生えてこないリスクが高まります。
抜けた直後は歯科医に受診し、スペースメンテナー(抜けた場所を保つ装置)を装着してもらうと、永久歯の正しい生え位置を確保できます。スペースメンテナーは永久歯が生えてきたら取り外すことができます。
