線維筋痛症と多発性筋痛症の違い
線維筋痛症(fibromyalgia)と多発性筋痛症(polymyalgia rheumatica)は、どちらも疼痛や不快感を伴う疾患ですが、年齢層や症状の出方、治療法などに大きな違いがあります。以下に主なポイントをまとめました。
発症年齢
- 多発性筋痛症は、主に50歳以上の高齢者に見られます(米国国立衛生研究所による)。
- 線維筋痛症は、20代〜50代の女性に多く、若年層でも発症します(同上)。
影響を受ける部位
- 多発性筋痛症は、肩や腰、股関節の筋肉に限定されることが多く、頭頸部の血管炎(側頭動脈炎)を伴うことがあります。
- 線維筋痛症は、全身の筋肉・関節・腱に広範囲に疼痛が出現し、全身性エリテマトーデスや関節リウマチと合併することがあります。
主な症状
- 多発性筋痛症は、急激に発症し、発熱、貧血、体重減少、倦怠感、肩・腰・首の痛みやこり、顔面痛などを伴います。
- 線維筋痛症は、全身に広がる疼痛、圧痛点、慢性的な疲労感、記憶障害、過敏性腸症候群、しびれ・うずき、頭痛、睡眠障害などが特徴です。
経過
- 多発性筋痛症は、症状が出てから1〜4年程度で自然に寛解することが多いです。
- 線維筋痛症は、症状が改善したり悪化したりする波があるものの、長期にわたる慢性疾患と考えられています。
治療法
- 多発性筋痛症は、主にコルチコステロイドで症状を抑制します。
- 線維筋痛症は、ストレス管理や食事・運動などの生活習慣改善、理学療法、さらにデュロキセチン(Cymbalta)やプレガバリン(Lyrica)といった薬物療法が用いられます。
