重大インシデントストレスのサインと症状
重要性
Critical Incident Stress Management International の推計によると、重大インシデントを生き延びた人の最大45%がPTSDやうつ病の兆候を示すとされています。
タイプ
重大インシデント後に現れる症状は、以下の領域に分かれます。
- 身体的:疲労感、胃腸障害、胸痛、めまいなど。
- 精神的:集中力低下、思考の散漫、複雑な問題解決の困難。
- 感情的:恐怖、怒り、不安、悲しみといった強い感情。
- 行動的:友人や家族からの引きこもり、睡眠や食欲の障害、薬物・アルコールの乱用。
時間的経過
症状はインシデント直後に現れることもあれば、数時間、数日、数週間、さらには数年後に出てくることもあります。遅れて症状が出た場合、自己嫌悪や制御不能感が強まることがありますが、過去の出来事が現在の感情的苦痛の原因であれば、早めの支援が重要です。
考慮すべき点
クリティカルインシデント・ストレス・デブリーフィングは、インシデント後数時間以内に行う短時間のカウンセリングです。デブリーフィング(出来事を理性的に語る)とデフューズ(感情を吐露する)を組み合わせ、参加者が孤立せずに互いに話し合うことを促します。悲劇から24〜72時間以内に実施すると、短期・長期の症状が大幅に軽減されることが研究で示されています。
誤解と真実
重大インシデントストレスのサインがあることは、弱さや臆病さ、無能さを意味しません。むしろ、他者への思いやりが強く、出来事の影響から抜け出すのが難しいだけです。家族に話し、症状が続く場合は専門家の助けを求めましょう。自分の感情を共有すると、周囲にも同様の経験があることに気付くかもしれません。
