ブドウ球菌感染症の原因と予防策
重要性
ブドウ球菌(Staphylococcus)は、鼻や皮膚に常在し、感染症を引き起こす球状の細菌です。免疫力が低下している人や糖尿病など慢性疾患を抱える人は、感染リスクが高まります。また、手足に開放創がある場合、細菌が直接侵入しやすくなります。
スポーツ用具
タオル、カミソリ、ユニフォームなどのスポーツ用品は、湿度が高く温かいためブドウ球菌の繁殖に適した環境となります。スポーツ中の切り傷や擦り傷は、細菌が血流や皮膚に入り込む経路となります。したがって、用具や衣類は定期的に洗浄し、他人と共有しないことが重要です。
侵襲性医療機器
カテーテル、経管栄養チューブ、手術器具など、体内や皮下に直接挿入される医療機器は、外部の菌が体内に入り込む「橋渡し」の役割を果たします。これにより、ブドウ球菌感染症が発生しやすくなります。
病院内
病院は厳格な滅菌手順を行っていますが、ブドウ球菌は接触感染で広がります。例えば、開放創が付いた布製品に菌が付着し、別の患者がその布に触れることで感染が拡大します。免疫抑制状態、火傷、手術創、慢性疾患を抱える患者は特にリスクが高いです。
授乳
母親がブドウ球菌に感染している場合、授乳中に乳児へ感染が移ることがあります。母親が無症状の保菌者であることも多く、乳腺炎(乳房組織の炎症)として症状が現れることがあります。
予防・対策
・石鹸と流水でこまめに手を洗う。
・傷口は抗菌薬で洗浄し、清潔で乾燥した包帯で覆う。
・衣類や用具は他人と共有しない。
