アルコール依存症の警告サインとは?
米国国立アルコール乱用研究所は、男性は1日最大2杯、女性は1杯までとする飲酒量の上限を推奨しています。1杯はビール12オンス(約350ml)、ワイン5オンス(約150ml)、アルコール度数80度(40%)の蒸留酒1.5オンス(約45ml)に相当します。安全上限を超える常習的な飲酒は、アルコール依存症やアルコール中毒を引き起こし、健康・仕事・人間関係に深刻な悪影響を及ぼします。依存症の人は自らの問題に気付かない、あるいは無視することがあります。
耐性の増加
アルコールへの耐性が高まると、同じ酔い効果を得るために飲酒量が増えてしまいます。社交の場で他の人より多く飲んでも、酔いが目立たないことがあります。長期間の大量飲酒は肝臓機能を低下させ、逆に耐性が低下する「逆耐性」が現れ、これはアルコール依存の晩期症状とされています。
離脱症状
依存状態になると、飲酒をやめた際に様々な離脱症状が出ます。震え、発汗、吐き気、頭痛、食欲不振、心拍数の増加、思考の鈍化、全身の倦怠感などが一般的です。重度の離脱(第3段階)では幻覚、けいれん、意識混濁、発熱が起こり、致死率は10〜20%とされています。離脱は医療機関での管理が必要です。
行動の変化
アルコール依存が進行すると、睡眠障害やうつ、イライラ、不安、落ち着きのなさが増えます。趣味や以前楽しんでいた活動を避け、飲酒に関わる場面だけに時間を費やすようになります。飲酒を正当化しようと、金銭問題や仕事のストレスを言い訳にしたり、話し合いを拒否したりします。また、家族や仕事への責任感が薄れ、防御的・欺瞞的・攻撃的な態度が現れることもあります。
人間関係の悪化
飲酒に反対する人々を避け、家族や友人との関係が疎遠になります。離婚や家庭内暴力、失業、貧困のリスクが高まります。周囲は嘘をついたり、長時間働いたりしてアルコール依存者を支えようとしますが、精神的負担が大きくなります。
アルコール依存の疑いがある場合は、早めに医療機関や専門カウンセリングを受けることが重要です。
