アルコール依存症患者の解毒プロトコル
プロトコルの設定
米国依存症医学会(ASAM)は、アルコール解毒を安全かつ人道的に行い、継続的な治療へつなげることを目的とした3段階のプロトコルを提示しています。目標は、①安全な離脱、②人道的な離脱、③依存症管理のための継続治療の準備です。患者の状態に応じて、医療従事者の監視下での離脱、薬物療法の併用、入院・外来での支援が選択されます。
急性解毒期のプロトコル
急性解毒期は平均で3〜7日間続きます。軽度の症状(イライラ、不眠、胃腸不調、食欲不振)は12〜24時間以内に現れ、24〜48時間で幻覚、48〜72時間で痙攣や発作が起こることがあります。症状は通常5日目にピークに達し、7日目以降に急性期は終了し、長期的な回復プロセスへ移行します。
解毒に用いる治療法
治療法は患者ごとにカスタマイズされます。急性期には、フェニトイン、β遮断薬、カルバマゼピン、ベンゾジアゼピン、ハロペリドール、クロニジンなどの薬物が使用され、離脱症状の緩和を図ります。急性期が終わると、患者はクラスやミーティング、個別セラピーに参加し、依存症の理解と管理法を学びます。入院リハビリ施設では、平均6週間の解毒・リハビリが行われ、外来プログラムは施設や患者の状況に応じて期間が異なります。アルコホーリクス・アノニマス(AA)などは、回復は生涯にわたるプロセスであると位置付けています。
