薬物乱用に伴う心理的症状とは

薬物乱用は身体に深刻な影響を及ぼすだけでなく、精神面でも様々な障害を引き起こします。体重減少や皮膚変色、手の震えなどの身体症状に加えて、人間関係や仕事、社会生活に支障を来す心理的症状が現れます。禁断後も症状が残ることがあり、依存の期間や重症度によっては長期間続くことがあります。

精神的な引きこもり

  • 薬物が脳内のドーパミンを過剰に刺激すると、使用者は「ぼんやりする」や「空間から離れた」感覚に陥ります。マリファナ、ヘロイン、処方鎮痛剤などが典型的で、目が虚ろになる、姿勢がだらんとする、口が開いたままになる、視線が漂うといった外見的サインが見られます。

イライラ感の増大

  • 薬物の効果が切れかけた時や、投与間隔が空いたときに、イライラや怒りっぽさが顕著になります。特にメタンフェタミンやメサドンは、脳内のドーパミン・セロトニンを減少させ、使用中でも不安定な感情を引き起こします。

幻覚

  • LSDやメスカリンなどの向精神薬を使用すると、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚に異常な感覚が現れます。皮膚の上や下を虫が這う感覚や、存在しない食べ物の匂いや味を感じることが典型です。処方薬のゾロフト(フルオキセチン)でも幻覚が報告されています。長期使用は永久的な脳損傷につながる恐れがあります。

異常なエネルギー感

  • コカイン、アンフェタミン、エクスタシーなどは、使用中に異常なほどの多動や思考の高速化、早口を引き起こします。リタリンやアデロールといった処方薬の乱用でも同様の症状が見られます。

偏執症(パラノイア)

  • マリファナは特に他の物質と混合された場合、根拠のない疑念や被害妄想を引き起こします。偏執症は陰謀論への執着や狩られている感覚を伴い、暴力的行動に転じるリスクも高まります。

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