長時間続くめまいの原因は?
めまいには、ふらつき感(失神しそうな感覚)と、医学的に「めまい(vertigo)」と呼ばれる回転感の2種類があります。ふらつきは座ったり横になるとすぐに治まりますが、めまいは長時間続くことがあります。その原因として、以下のようなものが挙げられます。
内耳の炎症(前庭神経炎)
内耳には三半規管があり、動きを感知する細胞がバランス情報を脳に送ります。前庭神経が炎症を起こす急性前庭神経炎になると、激しいめまいが数日間続くことがあります。嘔吐や吐き気を伴うこともあり、症状が強い場合はベッドで安静にし、自然に回復するまで休む必要があります。
片頭痛
片頭痛は激しい頭痛と光覚過敏を伴い、発作中に長時間のめまいが起こることがあります。発作は数時間から数日続き、光やにおいに対する感受性が高まります。頭の片側がズキズキと脈打つような痛みが特徴で、痛みが左右に移動したり、嘔吐や吐き気を伴うこともあります。
メニエール病
メニエール病は内耳の疾患で、平衡感覚と聴覚に影響します。予告なしに起こる持続的なめまい(数時間続くことも)や、耳鳴り(tinnitus)が典型的な症状です。多くの場合、嘔吐や吐き気も伴い、薬物療法や重症例では手術が必要になることがあります。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
良性発作性頭位めまい症は、内耳のカルシウム結晶(耳石)が異常に移動し、頭を特定の位置に動かすとめまいが生じる病態です。めまいは特定の体位でだけ起こり、体位を変えると症状が止まります。治療はエプリー法などの頭位再定位術で、結晶を正しい位置に戻すことで改善します。
デバランメント症候群(Mal de Débarquement Syndrome)
デバランメント症候群は、船での長期間の航海(例:1週間以上のクルーズ)後に、陸に上がっても船の揺れ感が続く状態です。主に40代から50代の女性に多く見られ、症状は数週間で自然に消えることが多いですが、数か月・数年続くケースも報告されています。原因ははっきりしておらず、一般的な乗り物酔いとは異なる独自の運動覚覚症候群と考えられています。
これらの原因は医師の診断が必要です。長時間続くめまいがある場合は、早めに専門医を受診しましょう。
