耳鼓膜が破裂する原因と予防策
耳鼓膜とは
耳鼓膜は耳道の奥にある薄い膜で、外耳からの音波を中耳へ伝える役割を持ちます。その名前は見た目がドラム(太鼓)に似ていることと、音の振動を伝える機能から来ています。鼓膜が破れると、内耳や中耳が外部からの細菌や異物にさらされ、感染やさらなる損傷のリスクが高まります。
中耳炎
中耳炎は、風邪などの上気道感染が細菌やウイルスによって耳へ広がることで起こります。中耳に液体がたまり鼓膜が伸び、最終的に破れることがあります。中耳炎は鼓膜穿孔の最も一般的な原因です。主な症状は耳の痛み、発熱、聴力低下です。症状が現れたら早めに受診し、適切な治療を受けることで破裂を防げます。
外傷
大きな音や急激な気圧変化も鼓膜を破裂させます。騒音による音響外傷は、音波が鼓膜を超えるほどの強さになると組織が損傷します。気圧の不均衡(バロトラウマ)は、耳内外の圧力差が大きくなると起こります。また、綿棒などで耳を掃除する際に鼓膜を傷つけることもあります。予防策としては、騒音環境ではイヤープラグを使用し、風邪をひいているときの飛行は避け、離着陸時に圧力調整用イヤープラグを使用し、耳掃除に異物を使わないことが挙げられます。
耳の湿気(スイマーズイヤー)
水泳や入浴後に耳道に水が残ると、常在菌が増殖し感染を引き起こすことがあります。治療が遅れると感染が鼓膜まで広がり、穿孔につながります。初期は耳道を優しく洗浄し、抗菌性の点耳薬で細菌の増殖を抑えます。重症例では医師が抗生物質を処方し、感染を速やかに止めます。
