水平めまい(良性発作性頭位めまい)の主な原因

めまいは、体が動いていると錯覚する不快な症状です。特に、横向きの姿勢で起こるめまいは「良性発作性頭位めまい(BPPV)」と呼ばれ、頭を少し動かすだけで室内が回転しているように感じます。頭痛、めまい、吐き気、バランス障害などを伴うことがあります。

耳石(オトリス)のずれ

内耳にあるカルシウム炭酸塩とタンパク質からなる微小な結晶(耳石)が外れ、移動すると脳は体の動きを誤認し、めまいを引き起こします。頭の位置を変えるだけで症状が出るのがBPPVの特徴です。頭部外傷や加齢による内耳の劣化でも耳石が緩むことがあります。

食生活の影響

塩分の多い食事は体内の水分バランスを乱し、内耳の液体に影響を与えて水平めまいを誘発します。また、アルコールは内耳液の量と組成を変化させるため、飲酒を控えることで症状の頻度を減らすことができます。

感染症

細菌性・ウイルス性の感染は内耳の機能を低下させます。細菌感染の場合は抗生物質で治療し、ウイルス感染は自然に回復します。中耳炎や髄膜炎が内耳に波及することが原因となることが多いです。

有害物質(金属中毒)

鉛、スズ、マーキュリーなどの重金属は耳毒性(ototoxicity)を起こし、内耳や第八脳神経を損傷します。これらは一部の薬剤に含まれることがあり、適切な処置がないと永続的なめまいにつながります。

メニエール病

内耳の液体が過剰にたまり、感覚情報の伝達が乱れることで起こります。めまいに加えて耳鳴り(ティンナイトス)や難聴が現れます。正確な原因は不明ですが、血管収縮が関与している可能性があります。現在のところ根本的な治療法は確立されていません。

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