医師は鼻骨折をどのように評価するか
1. 問診
患者の既往歴や過去の鼻外傷、アレルギー、出血傾向などを確認し、受傷の経緯や症状の出現時間をヒアリングします。
2. 視診
鼻の外観を観察し、変形、腫脹、打撲痕、左右非対称などの有無をチェックします。
3. 触診
やさしく鼻骨や軟部組織を触り、圧痛点や骨折時に感じるこすれる感覚(クレプタス)を探ります。
4. 神経評価
顔面の感覚や運動(特に鼻周囲)の評価を行い、神経損傷の有無を確認します。
5. 鼻内視鏡検査
必要に応じて柔軟な鼻内鏡を用い、鼻腔内部の出血や粘膜損傷、骨片の有無を直接観察します。
6. 画像診断
骨折が疑われる場合はX線撮影やCTスキャンを実施し、骨折部位・範囲・変位の程度を正確に把握します。
7. 機能評価
鼻呼吸状態や鼻中隔の位置を確認し、骨折が呼吸障害や鼻中隔偏位を引き起こしていないか評価します。
8. 専門医への紹介
重度骨折や合併症が疑われる場合は、耳鼻咽喉科や形成外科の専門医と連携し、治療方針を協議します。
診断結果に基づき、閉鎖整復(手で骨を元に戻す)やスプリント固定、必要に応じて外科手術などの治療計画が決定されます。
