内耳炎(ラビリンス炎)の概要と対策

耳の解剖

内耳は複数の細い管や小さな通路からなる構造で、医学的には「ラビリンス」と呼ばれます。音を感知する機能と、頭部の位置や動きを感知してバランスを保つ機能の2つを担っています。ラビリンスが感染すると、内耳炎(ラビリンス炎)となります。

主な症状

内耳炎が起こると、めまい(回転性めまい)や吐き気、嘔吐が現れることがあります。また、歩行時の不安定感、頭痛、耳鳴り、聴力の一時的低下なども報告されます。これらの症状は、頭を動かす(寝返りをうつ、起き上がる、上を見る)と悪化しやすいです。

治療の方針

内耳炎はウイルス性と細菌性に分かれます。細菌性の場合は抗生物質が有効ですが、ウイルス性が大半を占めるため、自然に回復するのを待つことが一般的です。医師は通常、症状が72時間以上続く場合に抗生物質投与を検討します。

薬物療法

細菌性と診断された場合、第一選択薬としてアモキシシリンが処方されることが多いです。症状が数日で改善することが期待されますが、必ず処方された全量を服用し、感染の再発を防ぎましょう。内耳に液体がたまるだけの場合は抗生物質は効果がなく、必要に応じて軽度の手術でドレーンチューブを挿入することがあります。

セルフケア

自宅でできる対処法として、解熱鎮痛剤で痛みや発熱を抑える、温湿布やホットパックで温める、鼻づまりが原因の場合は抗ヒスタミン薬や去痰薬を使用するなどがあります。症状が重い、または長引く場合は速やかに医師の診察を受けてください。

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