穿孔した鼓膜とめまいの関係
穿孔した鼓膜は激しい痛みを伴い、めまいが起きると混乱を招きます。耳と平衡感覚は密接に関係しており、症状のメカニズムと治療法を解説します。
穿孔した鼓膜とは
鼓膜は外耳と中耳を隔てる薄い膜で、中耳の空気室と聴覚骨(耳小骨)を保護しています。綿棒の使用や水泳中の事故、急激な圧力変化などの外傷で鼓膜が破れることがあります。破裂は強い痛みを伴い、めまいを引き起こすことがあります。
めまい(Vertigo)とは
実際に体が動いていないのに世界が回転しているように感じる状態をめまいと呼びます。数分から数時間続くことがあり、穿孔した鼓膜が原因の場合は頭痛、聴力低下、二重視などの症状も伴い、医師の診察が必要です。
鼓膜と平衡感覚の関係
体の平衡は内耳にある前庭系、特に半規管が担っています。三つの半規管は互いに直交し、頭部の姿勢変化に応じて炭酸カルシウム結晶(耳石)が感覚毛の上で動き、その情報を小脳が解析して重力に対する頭の位置を判断します。鼓膜が破れると、耳石が頭の動きと無関係に動き、小脳が誤った信号を受け取り、脳は頭が動いていると錯覚し、めまいが生じます。
主な症状
穿孔性鼓膜によるめまいでは、軽いめまい感やふらつきに加えて、激しい頭痛や片頭痛、聴力低下、耳鳴り(ティンナイタス)などが見られます。
治療法
鼓膜の修復と同時にめまいも改善します。軽度の外傷性穿孔は自然に治癒しますが、必要に応じて外科手術が行われます。医師はめまい止めとして抗ヒスタミン薬(ベナドリル、アンチベルト)や制吐薬(フェネルギン、トランスダーム・スコップ)、またはジアゼパムなどを処方し、鼓膜が回復するまで症状を緩和します。
