補聴器販売店の開業方法

はじめに

補聴器業界は景気に左右されにくいことが実証されています。2009年の世界的な金融危機が続く中でも、補聴器メーカーは年間売上が6.07%増加しました。Hearing Journal の編集長であるデイビッド・H・カークウッドによると、2009年第3四半期の業界収益は前年同四半期比で8.75%上昇しています。つまり、経済が厳しい時でも人々は補聴器を購入しています。専門家は、補聴器が「贅沢品」ではなく医療必需品として認識されつつあると指摘しています。加えて高齢者人口の増加、世界中で数千万人が聴覚障害を抱えていること、そして技術の進歩が続くことから、補聴器店は開業に適したビジネスと言えます。

必要なもの

  • 事業許可証
  • 補聴器販売業者免許
  • 店舗用オフィススペース
  • 聴力検査機器
  • オフィス機器(パソコン、コピー機等)
  • 事務用品
  • 補聴器メーカーとの取引先
  • 名刺
  • メーカーのパンフレット

開業手順

フランチャイズ店の場合

  1. フランチャイズに加盟するかどうかを決めます。フランチャイズは初期費用やロイヤリティが必要ですが、ブランド認知度や本部からのサポート、広告効果が期待できます。

  2. 事業計画に出店したい地域(市町村、州、国)を明記します。フランチャイズは営業エリアが限定されているため、希望のエリアで展開できるか事前に確認が必要です。

  3. フランチャイズ展開している補聴器メーカーに問い合わせ、費用・条件・営業エリアを確認します。代表的なチェーンは Miracle‑ear、Beltone、Sonus、そして世界展開する Amplifon があります。

自営店の場合

  1. 店舗の立地を決めます。ターゲットはシニア層なので、シニア向け住宅や高齢者が多く暮らす地域が理想です。競合店は最低でも10マイル離れた場所に設定しましょう。

  2. バリアフリーを考慮したオフィススペースを選びます。駐車場(一般・障がい者用)を確保し、面積は600〜800平方フィートが目安です。診療室2室、受付・待合室・トイレ・休憩室を配置できるレイアウトが必要です。

  3. 取り扱う製品を選定します。主なメーカーは Oticon、Siemens、Starkey、GN ReSound、Unitron、Sonic Innovations などです。補聴器本体に加え、電池、補聴支援機器、耳掃除・保護用品なども販売できます。

店舗運営に必要な手続きと設備

  1. 事業名と法人形態を決め、税務番号や事業許可証を取得します。フランチャイズでも自社としての登記が必要です。

  2. 州・県の保健所または特別許可部門に問い合わせ、補聴器販売業者免許を取得します。店内で直接装着調整を行う場合は、補聴器配布免許も必要です。

  3. 必要な機材を揃えます。パソコン、受付デスク・椅子、書類キャビネット、防音検査ブース(または防音設計の部屋)、オーディオメーター、コピー/FAX 機、事務用品、臨床用備品が最低限の設備です。

  4. メーカーまたはフランチャイズ本部からプログラミングソフト、文書、販売用資料を入手します。必要な書類は聴力測定結果(オーディオグラム)、購入契約書、医療免責書、医師の紹介状などです。

  5. マーケティング活動を計画・実施します。メーカーのパンフレットや名刺を作成し、地域新聞やシニア向けイベントで広告を出します。高齢者住宅や介護施設で無料講演を行い、健康・シニア展示会に出展するなど、地域に根ざしたプロモーションが効果的です。

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