メニエール症候群(メニエール病)の概要と対策
症状
メニエール症候群の代表的な症状は「エピソーディック」かつ「変動的」― 発作が起こる時と起こらない時があり、症状の持続時間や重症度も変わります。主な症状は以下の通りです。
- 回転性めまい(世界が回転している感覚)
- 片側の難聴
- 耳鳴り(実際には音がなくても音が聞こえる)
- 耳の閉塞感
通常、症状は片耳に限られます。
診断
メニエール症候群は他の疾患でも類似症状が現れるため、診断が難しいとされています。医師は発作時の具体的な状況を詳しく聞き取り、以下のような検査で他疾患を除外します。
- MRI・CT検査:頭部や内耳の構造を確認
- 血液検査・平衡機能検査
- 聴力検査:感覚性難聴(内耳起因)か神経性難聴(聴神経起因)かを判別
罹患率
米国国立聴覚・言語障害研究所(NIDCD)によれば、米国で60万人以上がメニエール症候群を抱えており、年間約4万5千件の新規診断が報告されています。症候群は1861年にフランスの医師プロスペル・メニエールによって初めて記載されました。
生活習慣の改善
原因が明確でないため根本的な治療法はありませんが、症状緩和のために以下のような生活指導が行われます。
- 食事塩分の制限と、むくみを抑える薬の服用
- 禁煙、アルコールとカフェインの摂取量を減らす
その他の治療法
めまいが重度の場合、内耳へ抗生物質(ゲンタマイシン)を直接投与することで症状が軽減することがあります。また、以下の手術が選択肢となります。
- 前庭切除術(ラビリンス切除):聴力がすでに失われている側の内耳感覚器を除去
- 前庭神経切除術:影響を受けた内耳の前庭神経を選択的に切断
