メニエール病とは何か
メニエール病とは
メニエール病は内耳の障害で、めまい(回転性のめまい)、片側の耳の圧迫感、難聴、耳鳴り(ティンパニー)といった症状が交互に現れます。米国国立聴覚・言語障害研究所によると、約61万5千人が罹患しており、主に40代から50代に多く見られます。
原因
原因は完全には解明されていませんが、内耳のリンパ液(エンドリンパ)の量異常が関与していると考えられています。エンドリンパは蝸牛の膜性迷路内にあり、毛細胞が液体の動きを感知して脳へ信号を送ります。何らかの要因でエンドリンパの量や組成が変化すると、毛細胞の機能が乱れ、メニエール病が発症すると推測されています。
主な症状
- 回転性めまい:20分から2時間程度続くことが多く、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
- 片側性難聴:聴力は変動し、時間とともに永久的な低下へと進行します。
- 耳の閉塞感:難聴と同じ耳に圧迫感や充満感が生じます。
- 耳鳴り:鳴り、ジーッ、ブンブン、笛の音、轟音など様々な音が聞こえます。これも同側の耳で起こります。
治療法
根本的な治療法はなく、症状のコントロールが中心です。急性期のめまい・吐き気には、メクリジンやジアゼパムでめまいを抑え、プロクロルペラジンで嘔吐を抑えることがあります。長期的には、トリアムテレンやヒドロクロロチアジドといった利尿剤で体内の余分な水分を減らし、エンドリンパの過剰を抑える治療が行われます。
合併症・生活への影響
激しいめまいは転倒の危険を高め、運転や重機の操作ができなくなることがあります。また、予測できない発作が続くことで社会活動が制限され、うつ状態を招くこともあります。
