なぜラスックスは耳鳴りを引き起こすのか?
耳毒性(ototoxicity)とは
耳毒性は、フロセミド(商品名:ラスックス)などの薬剤が内耳にダメージを与え、難聴、耳鳴り(ティンナイタス)、めまい(回転感)を引き起こす副作用です。
フロセミドが耳毒性を起こすメカニズム
フロセミドは腎臓のヘンレ係螺旋のループでナトリウムと塩化物イオンの再吸収を阻害します。この作用により、内耳を満たす液体(エンドリンパ)のイオン濃度が上昇し、毛細血管や有毛細胞の正常な機能が乱れます。
リスクが高まる条件
・フロセミドを高用量で使用する場合
・腎機能に障害がある人
・大音量の騒音にさらされている人
・既往の耳の疾患がある人
耳鳴りや聴覚障害が現れたら
フロセミド服用中に耳鳴りや聴覚の変化を感じたら、すぐに医師に相談してください。用量の減少や他の利尿薬への変更が提案されることがあります。
フロセミドによる耳毒性を防ぐためのポイント
- 必要最小限の有効用量を使用する。
- アスピリン、イブプロフェン、アミノグリコシド系抗生物質など、耳毒性のある他薬剤との併用は避ける。
- 大音量の環境から耳を保護する(耳栓や防音イヤーマフの使用)。
- 長期使用が必要な場合は、定期的に聴力検査を受ける。
