眼の子午線(メリディアン)とは
解剖学
正常な眼は角膜を通して光を受け取り、レンズへと導きます。レンズで屈折した光は網膜上に鮮明な像を結びます。近視の場合は角膜が過度に曲がっているか眼球が長く、像が網膜の手前に形成されます。遠視は逆に角膜の屈折が弱いか眼球が短く、像が網膜の後ろにできるため、遠くは見やすく近くがぼやけます。乱視は角膜が一方向にだけ強く曲がっているため、像が歪み、ぼやけて見える状態です。
分度器の使用方法
分度器は角度を測定するための半円形の器具です。180度が半円全体、90度が垂直線に相当します。眼科医は分度器を眼の前面に当て、中心を瞳孔の中心に合わせて角度を測ります。この角度が眼の子午線(メリディアン)となります。
測定結果の意味
子午線の測定は主に乱視の診断で使用されます。眼が球面(均一な形)であれば、全ての子午線が同じ曲率を持ち、角度測定は不要です。近視・遠視でも球面のままであれば測定は行いません。乱視では角膜の曲率が方向ごとに異なるため、子午線を測定し、どの方向にどれだけの矯正が必要かを把握します。
シリンダー度数
シリンダー度数は乱視を矯正するために必要なレンズの度数を示す数値です。測定した子午線の角度に基づき、最も曲率が強い方向(最大子午線)と最も弱い方向(最小子午線)を特定し、レンズを加工します。例えば、180度子午線にシリンダー度数が記載されている場合、水平方向(180度)には矯正が不要で、垂直方向(90度)に必要な度数が付与されます。
