進行レンズ(累進レンズ)とは?
遠視や近視の矯正に眼鏡は一般的な解決策です。視力の変化に伴い、遠近両方の補正が必要になると、二重焦点(バイフォーカル)や三重焦点(トリフォーカル)のレンズに切り替えることが多いです。しかし、バイフォーカルの見た目が気になる方もいます。そんな方におすすめなのが、線がなく自然な外観の進行レンズ(累進レンズ)です。
進行レンズとは?
進行レンズはバイフォーカルやトリフォーカルと同様に遠近の視力を補正しますが、レンズ面に段差(ライン)がありません。1枚のレンズ内に最大20個もの焦点が設けられており、目の動きだけで見たい距離に合わせてピントが合います。遠くの対象から中距離(パソコン作業)へ、さらに近くの読書対象へと、滑らかに焦点が変化するため、自然な視界が得られます。
進行レンズのメリット
遠く・中距離・近くへの切り替えがスムーズ。レンズを上下に動かすだけで、視界が自然に変化します。
個々の眼球測定に基づくカスタム設計なので、視界が正確に合わせられます。
バイフォーカル特有の「イメージジャンプ」(レンズ境界で像が跳ねる感覚)がなく、快適です。
進行レンズに適したレンズの種類
技術の進歩により、ほぼすべてのレンズ素材で進行レンズが作れます。選択時のポイントは、主な使用シーン(遠距離、パソコン作業、読書)や使用時間です。眼科医の診断を受けた上で、患者さん自身がデザインや素材を選べます。素材は、フォトクロミック、ポリカーボネート、プラスチック、ガラス、高屈折率など多様です。
進行レンズへの慣れ方
慣れるまでの期間は個人差がありますが、数日から数週間程度です。特に周辺視野の調整が必要です。レンズ下部の外側は焦点が合いにくく、急に視線を移すとぼやけた感覚(いわゆる「スイミング」感覚)が生じます。頭を少し傾けて対象を見るなど、視線の取り方を工夫すると早く慣れられます。慣れが進むと、自然に視界がクリアになります。
