最適な多焦点置換レンズの選び方

設計の基本的な違い

Review of Optometryによると、多焦点レンズインプラントは大きく2つの基本カテゴリに分かれます。1つは回折光学を利用し、レンズ全体に遠距離視と近距離視の同心円状ゾーンを配置したタイプです。もう1つはレンズのハプティック(柔軟な取り付け部)を用いて、眼内の調節筋の緩み・収縮により遠近の焦点を合わせるタイプです。

回折光学デザイン

回折光学型の多焦点レンズとして、AcrySoft Restor、Array、ReZoom、Tecnis が主流です。Review of Optometryの調査によると、Tecnis 多焦点レンズを装着した患者の87%が手術後も眼鏡を必要としませんでした。AcrySoft Restor は81%で続きました。一方、ReZoom と Array はそれぞれ53.3%、43.7%の患者が眼鏡なしで生活できました。したがって、回折光学カテゴリでは Tecnis と AcrySoft Restor が最も優れた実績を示しています。

調節可能焦点デザイン

Crystalens HD は、従来の Crystalens を改良した調節可能焦点レンズです。現在最も普及している調節可能焦点タイプで、遠距離視力は非常に優れていますが、細かな文字を快適に読むにはやや不十分です。単焦点インプラントよりは近距離視力が向上しますが、細かい文字を読む際には読書用眼鏡が必要になることがあります。

検討すべきポイント

多焦点レンズインプラントは、遠視用・近視用・老眼用の眼鏡を不要にできる可能性があります。回折光学型は、手術直後に影やゴースト画像と呼ばれる軽度の視界のぼやけが生じることがありますが、感覚適応により時間とともに軽減します。特に Tecnis や AcrySoft Restor は眼鏡不要率が高く、実績が信頼できます。最終的な選択は、眼科医や視能訓練士と十分に相談した上で決定してください。

目と視力障害 - 関連記事