単眼性複視の原因

  • 片方の目だけで二重に見える場合は単眼性複視です。角膜の形状異常が主な原因で、乱視や円錐角膜(角膜が徐々に薄くなり円錐形になる)などがあります。まぶたの内側の粘膜が肥厚し角膜に達する翼状片(ピテリゴム)も視界を乱します。

  • 水晶体の異常も単眼性複視を引き起こします。白内障により水晶体が濁る、あるいはマルファン症候群や外傷で水晶体が脱臼すると、像が二重に映ります。

  • その他の要因として、まぶたの腫れや腫瘍、ドライアイ、網膜表面の不整などがあります。

両眼性複視の原因

  • 両眼の位置がずれると両眼性複視が生じます。片方の目を覆うと二重像は消えます。外眼筋(眼球を動かす筋肉)の障害が主因で、脳の感染症、脳卒中、脳腫瘍、多発性硬化症、頭部外傷(眼窩骨折)などが外眼筋に影響します。

  • 疾患による影響もあります。糖尿病は眼筋の動きを乱れさせ、重症筋無力症は眼筋を含む全身の筋力低下を引き起こします。バセドウ病(甲状腺眼症)では眼筋が腫脹し、複視が起こります。

危険因子

  • 頭部や眼の外傷を最近受けた人は複視のリスクが高まります。また、65歳以上、長期の糖尿病、喫煙、ステロイド服用、放射線治療を受けている人は白内障が進行しやすく、複視の原因となります。複視は重大な疾患のサインであり、日常生活に支障をきたすことがあります。症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。