赤と緑の色覚異常(デューテラノピア)の原因は?

概要

色覚異常は色が見えないという意味ではなく、色の見え方に影響を与える視覚障害です。最も一般的なのは赤緑色覚異常(デューテラノピア)で、男性の約6%が罹患しています。

主な原因

遺伝的要因

デューテラノピアはX染色体上の劣性遺伝子に起因する性連鎖形質です。母親が保因者である場合、息子に遺伝しやすく、女性は両方のX染色体が変異していなければ発症しにくい(1%未満)とされています。

錐体細胞の異常

網膜の錐体細胞は光の波長に応じて色を感知します。緑に感度のある中波長錐体が欠損または機能不全になると、緑と赤の区別が困難になります。デューテラノピアの約75%はこの錐体異常が原因です。

加齢・疾患・薬剤

加齢に伴う眼や脳の劣化、パーキンソン病、白内障、カールマン症候群などの疾患、抗痙攣薬ティアガビン、レーバー遺伝性視神経症などが色覚に影響を与えることがあります。

遺伝パターンの例

  • 両親とも色覚異常でない場合、子どもが色覚異常になることはありません。
  • 両親とも色覚異常の場合、息子は必ず色覚異常になり、娘は稀に発症します。
  • 父親が色覚異常で母親が保因者でない場合、息子は色覚異常にならず、娘は保因者になります。
  • 父親が正常で母親が保因者の場合、息子は50%の確率で色覚異常になります。

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