弱視のタイプと治療・予防ガイド

弱視(ラジキュラー)は、脳が一方の目からの視覚情報を十分に受け取れず、視力が低下した状態です。主に5歳から10歳頃に脳の発達が止まると永続的になる可能性があります。

弱視のタイプ

  • 斜視性弱視:目の位置が正しく合わせられず、内斜視や外斜視(いわゆる『クロスアイ』)になるタイプです。
  • 屈折差による弱視(アンジオメトロピア):左右の眼の屈折力が異なり、片方は近視、もう片方は遠視になるなど、脳がどちらか一方の眼に視覚情報を合わせようとする結果、もう一方の眼の視力が低下します。
  • 眼疾患・外傷性弱視:白内障や外傷など、眼内部の障害が原因で鮮明な像が網膜に届かないタイプです。

発見のポイント

斜視がある場合は比較的見つけやすいですが、他のタイプは子ども自身が自覚しにくいです。子どもが目を細めたり、片目を閉じて見ようとする場合は視覚に問題があるサインです。家族に弱視の既往がある場合は、4歳になる前に眼科検診を受けることをおすすめします。

症状・サイン

頭痛や眼精疲労といった不快感が主な訴えで、目立った外見的変化は少ないです。斜視の場合を除き、特定の症状が現れにくいのが特徴です。

治療法

治療の基本は、脳に弱視の目を使わせることです。2歳までに開始すれば視力回復の可能性が高く、9歳までの間に間欠的な治療が必要になることがあります。

  • 弱視の目を強制的に使用させるため、正常な眼にパッチ(眼帯)を装着し、数週間~数か月間、日中の大半の時間装着します。回復後も定期的にパッチを使用することがあります。
  • パッチの代わりに、正常眼の視界をぼかす点眼薬を使用する方法もあります。
  • 白内障が原因の場合は、レンズ手術で濁った水晶体を除去した後、パッチ療法や眼鏡・コンタクトレンズで屈折を矯正します。
  • 斜視に対しては、眼筋手術で目の位置を正しく整えます。外見上は整っていても実際に協調が取れていない場合は、追加の治療が必要です。
  • 屈折差が原因の場合は、眼鏡やコンタクトレンズで屈折を補正します。
  • ビジョン・セラピーとして、両眼の協調を高める訓練を行うことも有効です。

罹患率

米国では約5%の子どもが弱視を抱えていると推定されています。

予防と対策

脳の可塑性が低下する5歳〜10歳の間に永続化しやすいため、出生後3〜6か月から眼科検診を開始し、以降は半年ごとにチェックすることが重要です。早期に斜視などの異常を発見すれば、手術や矯正で正常な視覚発達を促すことができます。

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