目の主な疾患と症状
白内障、緑内障、眼メラノーマなど、目に関する代表的な疾患とその原因・症状・治療法を紹介します。症状が疑われる場合は早めに眼科を受診しましょう。
白内障
白内障は、透明であるべき水晶体が濁ることで視力が低下する病気です。加齢に伴い、水晶体内のタンパク質繊維が分解され、凝集して濁りが生じます。主な症状は、色がくすむ・黄色く見える、光や眩しさに対する感受性が高まる、夜間視力の低下、片眼の二重視などです。治療は、濁った水晶体を除去し人工レンズを挿入する手術が唯一の方法です。
色覚異常
色覚異常は、主に赤と緑の区別が困難になる遺伝性の疾患です。最も重度の場合は灰色のみで見ることがあります。男性に多く、遺伝的要因が主因です。高血圧治療薬や緑内障の薬剤など、一部の薬剤でも色覚異常が誘発されることがあります。根本的な治療法はなく、原因となる疾患や薬剤の調整が行われます。
眼メラノーマ(眼黒色腫)
眼メラノーマは、眼内のメラニン産生細胞が異常増殖するがんです。正確な原因は不明ですが、DNAの遺伝的異常が関与すると考えられています。症状としては、視野の外側欠損、暗い点や線状の視覚異常、視力低下などがあります。稀な疾患のため、眼腫瘍専門医の診断が必要です。治療は、外科的切除や高エネルギー放射線療法などが選択されます。
緑内障
緑内障は、眼圧上昇により視神経が障害され、視野が狭くなる疾患群です。開放隅角緑内障と急性閉塞隅角緑内障の2タイプがあり、症状が異なります。開放隅角型は徐々に視野が狭くなり、トンネル視が進行します。急性閉塞型は激しい眼痛、視界のぼやけ、吐き気を伴います。治療は、眼圧を下げる点眼薬が第一選択で、必要に応じて内服薬や手術が行われます。
網膜剥離
網膜剥離は、網膜が血管から離れ、栄養と酸素の供給が途絶える状態です。原因は網膜炎、外傷、進行した糖尿病などです。症状は、光の閃光、急激な視力低下、視界に点や浮遊物が現れることです。治療は外科手術による網膜の再付着が唯一の有効手段です。
