フックスジストロフィーの治療法とは?
フックスジストロフィーとは
フックスジストロフィー(Fuchs' dystrophy)は、角膜内皮細胞が徐々に減少し、余分な水分が角膜にたまることで角膜が腫れ、濁って視力が低下する眼疾患です。進行は緩やかで、30代・40代に初期兆候が見られることがありますが、視力障害が顕在化するのは主に50代・60代です。
原因
原因は不明ですが、遺伝的要因が関与すると考えられています。両親のいずれかが罹患している場合、子どもが発症する確率は約50%です。女性にやや多く見られます。
症状・合併症
- 眼の痛み
- かすんだ視界
- 光への過敏症や光輪(ハロー)
- 日中に視力が徐々に低下
病状が進むと、角膜の腫れがひどくなり、激しい痛みや視力喪失が起こることがあります。
診断方法
スリットランプ検査により、角膜内皮の状態や水分貯留を観察します。併せて角膜厚測定(パキメトリー)や内皮細胞顕微鏡検査(スペキュラーマイクロスコピー)、視力検査などで病状の進行度を評価します。
治療法
- 症状緩和のための点眼薬(角膜から余分な水分を排除)
- 角膜表面の潰瘍を保護するコンタクトレンズや外科的処置
根本的な治療は角膜移植です。全層角膜移植(PK)と、内層だけを置換する深層層板状角膜移植(DLK/DMEK)があります。DLKは縫合が不要で回復が早く、適応患者には有力な選択肢です。
