嚢胞性黄斑浮腫の治療法

定義

黄斑は網膜の中心にある黄色い小斑点で、像が最も鋭く結像します。嚢胞性黄斑浮腫(CME)は、黄斑内に嚢胞状の液体がたまり、網膜が腫脹する状態です。

原因

主な原因は以下の通りです。

  • 白内障手術や網膜再付着手術後に起こることが多く、白内障手術後のCMEは「Irvine‑Gass症候群」と呼ばれます。白内障手術後の発症率は約1%と報告されています。
  • 網膜再付着手術後の発症率は30〜43%と高いです。
  • 糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性、外傷、炎症、薬剤毒性、静脈・動脈閉塞なども液体漏出を引き起こし、CMEを誘発します。特に糖尿病や血管閉塞、ぶどう膜炎によるCMEは慢性化しやすく、寛解と増悪を繰り返します。

症状

中心視野がぼやけたり、波状に見えることがあります。色覚の変化や光過敏も報告されます。

薬物療法

まずCMEの原因疾患を治療します。炎症が原因の場合は抗炎症薬が中心です。ステロイド点眼やステロイド注射が主に用いられ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)も併用されます。

手術療法

薬物療法で効果が不十分な慢性CMEや構造的問題がある場合は手術が検討されます。硝子体手術(ビトレクトミー)やレーザー光凝固が代表的です。糖尿病性網膜症に伴うCMEではレーザーが液体漏出を抑制します。

合併症

持続的な炎症は緑内障を誘発することがあり、適切な眼圧管理が必要です。慢性CMEは中心視力の永久的な低下をもたらす可能性があります。

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