網膜剥離の治療法と成功率

視力は貴重な資産ですが、目は病気や外傷で脅かされることがあります。網膜剥離は視力低下を招く状態で、近視が強い人、外傷や白内障手術歴がある人、家族に網膜剥離の既往がある人、他の眼疾患を持つ人に多く見られます。早期に症状が現れ、治療の成功率も高いのが特徴です。

定義

網膜剥離とは、網膜が本来の位置から引き離された状態を指します。時には網膜全体が剥がれるのではなく、小さな裂け目や欠損が生じることがあります。放置すると永久的な視力喪失につながるため、迅速な治療が必要です。

症状

主な症状は、視界に漂う「飛蚊症」の増加や閃光(光の点滅)です。また、視野の一部がカーテンのように覆われた感覚があることもあります。眼性片頭痛など類似症状を示す疾患もあるため、疑いがある場合は速やかに眼科医の診断を受けてください。

レーザー・凍結治療

網膜に裂け目や小さな孔がある場合、レーザー光や凍結(クライオペキシ)で治療できます。レーザーは裂け目の周囲に焼灼を行い、瘢痕を作って網膜を周囲組織に固定します。凍結も同様に瘢痕を形成し、到達しにくい部位の裂け目に有効です。早期に治療すれば、完全な剥離を防げます。

手術

網膜剥離の根本的治療は手術です。代表的な方法は巣状バルク手術(スケラルバッケット)硝子体手術(ビトレクトミー)です。バルク手術では、眼球外側にシンセティックバンド(スケラルバッケット)を装着し、眼壁を網膜に押し付けます。ビトレクトミーでは硝子体ゲルを除去し、ガスやシリコンオイルで眼内を充填し、網膜を眼壁に貼り付けます。これらの手術はレーザーや凍結と併用して網膜を確実に固定します。

成功率

米国国立眼研究所によると、網膜剥離手術の成功率は90%以上です。ただし、場合によっては追加手術が必要になることがあります。術後数か月間は視力の回復具合が不安定ですが、最終的な視力は個人差があります。治療が失敗した約10%のケースでは、失明に至る可能性があります。

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