正常眼圧緑内障の治療法
緑内障は眼圧が上昇し視神経が障害され、視力低下を招く病気です。正常眼圧緑内障(低眼圧緑内障)は、眼圧が正常範囲でも視神経障害と視力低下が起こります。女性に多く、60歳以上に頻発します。
原因
- 明確な原因は不明ですが、視神経への血流低下や視神経自体の脆弱性が関与すると考えられます。血流低下は血管疾患が原因となることがあります。
症状
- 初期は自覚症状がほとんどありません。定期的な眼科検診が重要です。進行すると視神経が著しく損傷し、視野欠損や視力低下が現れます。
診断
- 眼科医は眼底検査で視神経の状態を観察します。眼底鏡やOCTで視神経乳頭の形状・色を評価し、眼圧はトノメーターで測定します。また、角膜厚測定(パチメトリー)も行い、正確な眼圧評価に役立てます。
治療
- 眼圧をできるだけ低く保つことが基本です。点眼薬が第一選択で、ベータ遮断薬(ベタガン、ベトピック)や炭酸脱水酵素阻害薬(イオピジン、トラスプト、アゾプト)などで房水産生を抑制します。
- 点眼薬だけで効果が不十分な場合は経口薬(ネプタゼン、ジアモックス)を併用します。副作用として胃腸障害、発疹、倦怠感、腎結石、性機能障害、体重減少などがあります。カリウム不足を防ぐためにバナナやリンゴジュースなどの摂取が推奨されます。
手術
- 薬物療法で眼圧が十分に下がらない、または副作用が強い場合は手術が検討されます。レーザー虹彩切開やトラベキュラーレーザー術で排水路を開き、房水の流出を促進します。手術時間は10〜20分で、痛みはほとんどありません。
- さらに効果が必要なケースでは、シリコン製のドレナジインプラント(チューブ)を眼内に装着し、房水の排出を助けます。手術は入院が必要で、術後は定期的に眼圧を測定し管理します。
